電源拡張ボードの設計製作

■長い前置き

これは仕事の話になるが、最近部署移動をして色々と思うところがあった。

特に実験室環境はかなり改善されて機器がある程度用意されるようになったがやはり社内的に一人一台専用の測定器を用意できなかったり専用机もないので手配する段階から仕事開始といった様相でその点が非常に非効率的なのである。

従って試験環境を整備するにあたり自作の電源等を製作している私の事なのでそれらを持ち込んで試験に使用することもたまにあった(本当はやってはいけない行為である)

とは言え1電源につき1出力しか得られないのは困りもので、昨今の電子回路においては12V,5V,3.3Vくらいは用意しておきたいところだ。

それに加えて可変電源をもう一個用意できると汎用性が増すではないかと考えていたところでもう作ってしまった方が早いなと思い設計製作に着手することとなった。

基本的に仕事関係の自作物についてはツイッターやブログにはしないようにしているのだが、そうなるとことさら時間は奪われつつ書くことが減ってしまう現状に頭を抱えていたのでその辺も割り切ることにした。

今回の記事はそのうちの一つとなる。

別に汎用性のあるものなので記事にしてもいいでしょう。

 

■電源拡張ボード

上記でも書いたが改めて

電源電圧、5V、3.3V、可変電源 の4つの出力を備えた電源拡張ボードの設計製作をした。

昨今の電子回路において複数電源を用意しないと駆動しないというのも珍しくない。

かといって直流安定化電源を何台も持ち出すと机の上がごちゃごちゃして非常にスマートでないため作ってしまうことにした。

とりあえず回路図とアートワークを貼ります。

電源拡張ボードの回路図

電源拡張ボードのアートワーク

本当は電源にフィルターも入れた方がよいのだろうけど電源変動試験などを想定した際には直通の方が都合がいいため一旦この構成にした。

一番上から電源直通、5V出力、3.3V出力、可変電源出力、というようになっている。

急いで作ったので実は3.3Vと可変電源が間違っている。

後で作り直す羽目になった。

構想としてはこれにパターンジェネレータを追加してシーケンス出力ができる環境を作っておくと便利だと考えていて、直近で作ったのでこの後に記事を書こうと思います。