ene-1車両の設計製作7

最近は今までのダラダラ生活を取り戻すべく色々と製作活動を進めています。
基本的には今まで充填率20%で仮作成していた部品たちを成立性の確認が取れたものから順次充填率100%で作り直しています。
モーターマウントなんかは出力に丸3日かかりました。
そうやって出力している間に別のパーツの図面を書いてアイディアを出してみたりして~といった感じです。

モーターマウント出力途中(2日目状態)

このデカブツの充填率100%での出力はなかなか難しかったのでそれについて書いていきます。
まず充填率20%では起こらなかった問題として出力物の反りがあります。
出力した下の層が上の層の熱収縮によって引っ張り上げられて反り返ってしまいます。

造形物左端が反り上がっている様子

同じ失敗を何度か繰り返しながらいろいろと原因を調べてみると上記のように造形物に対して温度勾配が生じていることが反りの根本的な原因であることが分かりました。
実は3Dプリンタの騒音対策にヒーターファンをシュラウドの外側に出したりノズル冷却ファンの回転数を0%にしたりして温度管理がいい加減になっていたことがここで顕著に現れました。
結構出力に時間がかかるもので一回の検証結果が出るのに数時間もかかるので非常にしんどいデバックでしたがこれもなんとかクリアしました。
デカい造形物は単にでかいものを出力しているだけと考えていた自分の愚かさに恥、他の方の作品に対しての見方も変わりましたね。

リンク機構

その他、リンクユニットもデカいのでこれも大変ですね。
まだ出力しなおしてないですが今はやる気が別の方向に向いているのでそのうちやります。

フロントタイヤを片持ちハブに組みなおす

次にやらねばならないのは片持ちハブにこのタイヤを組み替えることです。
通常、車輪にスポークを貼ろうと思ったときはそれなりの専用工具を用意して精密に調整しながらニップルを回りていきます。
スポークを通す順番もあるし長さの合った物を選定しなければならないし締める順番も考えてやらないといつまでたっても調整が終わりません。
まあそこまではいいんですが、片持ちハブに付け替えるというのが曲者で専用工具では調整できないんですね。
そのための自作の治具を作ることも全然アリなのですが如何せん大会までに時間が足りなさすぎるので外注することにしました。
近場に自転車販売店が複数あるのですべてに電話を掛けましたがどこも取り合ってくれませんでした。
ダメもとで出張自転車修理サービスに電話したところ「ウチなら何でも組んでやる!」といってくれたため多少値は張りますがそこへ現在組んでもらっているところです。
組みあがったらまた記事にします。

ハンドル周りレイアウト1(暫定)

ハンドル周りレイアウト2(暫定)

今度はハンドル周りのレイアウトです。
前回のものはくそデカいパネルを設置していたので視認性最悪だったと思います。
できるだけ上に突出を避けてハンドル下にボタンやボリュームを置いて親指で操作します。
取付ユニットは図面省略として穴径や穴位置はそろえてあります。
唯一進角制御用のスイッチのみイレギュラーです。(レイアウトも)

サーキットブレーカーの取付1

サーキットブレーカーの取付2

サーキットブレーカーも取付治具を作成します。
操縦者が万一の事態に対して自分で入り切りできるような場所に設置しておくのがいいと思います。
不慮の事故で意図せずブレーカが落ちてしまったら再度スイッチを入れることができないとそこで記録は打ち切られてしまいます。
一応手元にも主回路のスイッチはあるのですがこれはハンドルと連結して手を離すと自動で回路が切れる仕組みを組み組むためのものですので意味合いが少し違いますね。

底敷きの取付

現在取り組んでいるのは操縦者が乗り込むスペースの底敷きです。
分厚い鉄板をきれいに加工してやろうと当初は思っていましたがやはり時間に追われて手の込んだものが作れないので間に合わせとしてPPクラフトシートを使っています。
ただこれで作る場合はもっと外周のねじ止め部を増やしてやらないとグニャグニャになってしまいます。
留め具が足りないので発注しているところです。

と、まぁこんな感じで急ピッチで制作に取り掛かっている状況です。
もう完成は目前ですがあと残すは電池ボックスですかね。
そこまでできればメインは終わり、残りは配線をまとめる固定治具であったり隙間を埋める何かであったりそういった細々としたものを作ることになります。

正直もう作るのはこのくらいにして早く試走したい。