20200507
昨日は生憎の雨だったので測定中止で雲台作りでもやろうかと言うところだったが、近場のホームセンターでいろいろ物色した結果、作れないことはないがちょっと値が張るし構造が複雑化することが分かった。
もっと単純に作れないこともないが、強度的に不安が残る。
また、色々な測定をしていく中で思ったことがあった。
そこまで正確な測定でなくても良いのではないか?
確かに、やるならちゃんとしたものを目指したいが、最初から気合を入れ過ぎてしまうとすぐに燃え尽きて飽きてしまい成果が出る前に投げ出してしまう可能性があった。
従って今の環境でなるべく簡単に、かつある程度正確に測れる方法を考えた結果、「公園の椅子の上に紙を広げて点をプロットしていく」と言う方法に落ち着いた。
基本的に今知りたい情報はいくつかあるがその中でも特に簡単に求められるのは「影の頂点軌道がどのような円弧を描くか」と言うものだ。
また、それと同時に春夏秋冬で影の傾き方がどうなるかを知れれば良いと言うことにする。
その為には決まった場所で決まった角度で決まった測定機材を使う事だ。
測定に差分を減らせば測定対象の差分抽出が可能である。
今日はよく晴れた日であるがとても風が強くてうまく測定するのが難しかったので正午付近の時間に絞って測定を行った。
すると、Googleマップの北向きの角度と微妙にズレていることを発見した。
と言うのは、ちょうどお昼12:00に太陽が真南の方角へあるはずだからその影の向く方向が真北になるはずだ、と言う推理であった。
ところが、マップと見比べてみると影の方向は微妙に東向きになっているのである。
何故なのか気になったのでおぐぐり遊ばせしてみたところ、日本の標準時間は経度135度を基準に定めているので、それより東に位置する場所から見た正午の太陽は若干西方面へズレて見える、と言う事だった。
経度135度は大体神戸市を中心に貫いている。
現在地が名古屋である。
名古屋はだいたい経度136.9度あたりに位置するから、差分の1.9度分、西方面へズレて見えると言うことになる。
では名古屋から真南を望む為には何時何分をターゲットにすれば良いのか?
地球の自転は24時間で360度回る。
時→分 に換算すると24時間→1440分 である。
1度回るのに何分かかるかと言うと、
1440 / 360 = 4分 (240秒)
従って、1.9度ぶんの時間を巻き戻した時刻が名古屋の真南に太陽がいる時間となる。
計算すると、
1.9 × 240 = 456秒 (7分36秒)
12:00 - 7分36秒 =11:52;24
つまり、11時52分24秒に真南に太陽がいることになる。
11:50〜12:05まで測定した結果から、11:50〜11:55までの間のプロットを真北として測定板を測定場所に置くと、だいたいGoogleマップの方角と等しくなる。
因みに、方位磁石アプリで二台のスマホで真北をみると西に20〜30度ほどズレていた。
何故かはよく分からない。
GPSや内部ジャイロなどの関係で、場所によってうまく真北を指せないのかもしれない。
ともかく、今回の測定での一番の収穫は「日本標準時と経度差分が日の傾きに影響している」と言う事実を確かめられたことだ。
次に目指すのは下記に挙げる通りである。
・丸一日に渡って影のプロットを作った際の曲線を描くこと
・夏至の正午の傾きから地軸の傾きを計算すること