アンプの製作

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最近作ったトランジスタアンプの回路図

 

ACアダプターのノイズ除去の話があって、アンプの電源からスピーカーを鳴らすまで増幅されてしまって困っていると言う話だった。

従って今回はそれを試した結果を記事にしようと思う。

 

■回路説明

まず回路の説明から。

Signalから10kΩの可変抵抗器に接続されている。

この可変抵抗器を通って音声信号が回路に入力される。

次に105のコンデンサが接続されている。

これはカップリングコンデンサと言って、直流成分をカットして交流成分だけを抜き出す役割を担っている。

このカップリングコンデンサの乗数は計算によって求めるが今回はめんどくさかったので省略した。

詳細は後日「トランジスタのアンプ設計」などのタイトルで記事にしようと思う。

次にトランジスタのベースに抵抗がVccーGNDの中点で加えられている。

これはトランジスタの動作点にバイアスをかけるために接続されている。

この回路図では固定抵抗みたいな書き方をされているが実際は可変抵抗をつけている。

バイアス電圧は設計が上手な人なら固定抵抗でバシッと決め打ちできるが、私の場合はこれが初めての設計になるし、同じバイアス電圧でも抵抗値が高いのと低いので動作がどう変わるのかを知りたかったのでそのようにした。

コレクタ側の抵抗は適当に10kΩにした。(参考にした回路からそのまま持ってきた)

エミッタ抵抗はいろいろ調整してこの値に落ち着いている。

出力段の2SC5200はネットでいろいろ調べまくってこれにした。

当初は2SC1815を使っていたがアンプを鳴らせなかった。

トランジスタについて全くの無知であったので、「データシート上のスペックではならせるはずなのになんで音が鳴らないんだ???」と頭を抱えまくった。

出力段のエミッタ抵抗は当初はもっと小さい値であったが、電流を引っ張りすぎて2SC5200が無駄に発熱してしまうため、ちょうどいい塩梅になるようにこれまた調整してある。

出力側にはカップリングコンデンサがあって、入力側と同じ意味合いである。

本来は出力側はもっと容量の大きい電解コンデンサを使用して、入力側より値が大きくなるのが一般的らしい。

手元にいいものがなかったため今回は同じ値のセラコンを使った。

 

■結果

音を鳴らした結果、ノイズがまったくなくなっていたのでめちゃくちゃ感動した。

普段フィルタを使って効果を実感したことがなかったのでとても感動がでかい。

音になって体感できる分、何がどうなっているのかわかりやすくて、音響関係の回路を学ぶことがそれぞれの素子や回路構成の意味を理解するのに一番いい教材なのかもしれないと思った。

 

とりあえずこんなところで。

以上、長文駄文失礼。